知ってるようで知らない”珪藻土”「ケイソウド」について
2023年01月19日
珪藻土の壁
リフォーム番組などで、意匠性を高める目的でしばしば登場しますが、
いいわゆる塗り壁のひとつです。
現在は扱いやすい、塗料のような珪藻土もあります。
少し前に流行った、珪藻土のバスマットなら、目にした事がある方も多いと思います。
そんな珪藻土の壁が、ただ見た目だけじゃなく、
本当に高機能、高性能だったということはご存知でしょうか?
また、そもそも珪藻土とはなんぞや?とお思いじゃ有りませんか?
そんな珪藻土を、詳しくご紹介していきます!!
珪藻土とは、珪藻土の原料は?
植物性プランクトンが化石がとなり蓄積したものが珪藻土です。
もうすこし詳しく言うと、
ケイソウと言う植物性プランクトンが化石となり、その中でも有機物は分解されて無くなり、
殻の部分だけが化石として残ります。
そのケイソウの化石が蓄積された岩石が珪藻土となります。
一口メモ:その殻の成分は主に二酸化ケイ素という、ケイ素という元素の酸化物。
・ケイ素を漢字で書くと、「珪素」。
・そして、プランクトンのケイソウを漢字で書くと「珪藻」。
と、この様に、じつは名前の由来も、珪藻土の歴史に関わりがあったんですね。
そして、珪藻土の岩石を粉砕して粉状にすれば、漆喰の塗り壁(塗料)の原料になります。
珪藻土の性能
珪藻土の性能といえばなんと言っても
調湿性能です。
一時流行った、珪藻土のバスマットにより、給水性能が凄いことは、ご承知の方も多いと思います。
さらに、液体の水だけでなく、空気中の水分も吸い取ります。
そのため湿った季節には、除湿効果があります。
これだけでは、単なる給水性能です。
しかし珪藻土は乾いた季節には蓄えた水分を放出するという事もできます。
珪藻土は、水分を吸い、出す。両方の性能を持っています。
ジメジメする時には吸い、
乾いた時に湿度を放出する。
両方できるから「調湿」なんです!!
消臭
また、水分だけではなく、匂いも吸着しますので
消臭効果もあります。
これらの性能は、同じ塗り壁の部類である
漆喰や土壁よりも、珪藻土の方が遥かに優れていると言う事は
意外と知られていないんです。
珪藻土がNo. 1です。
よく、炭にも消臭効果があると言われますが、次の記事の、珪藻土には無数の凸凹と穴があることと、炭も同じ理由で消臭効果があります。
ただし出来なくは無いですが、炭を壁一面って言うのは、なかなかの難関です!
珪藻土を塗るのが良いでしょう!
吸水性、消臭性のひみつ
珪藻土の電子顕微鏡で拡大した図ですが、
ご覧のように、凸凹していて、穴がたくさん開いています。
これらの凸凹や穴に、水分がくっつき吸収します。
凸凹や穴に閉じ込めます!!
ちなみに、珪藻土 1g の凸凹を広げると、
なんと130m2にもなります。
130m2と言うと、一般的な住宅の、外壁の面積と同じくらいです。
こんなに表面積が広いんなら、珪藻土の吸水性、消臭性もうなずけますね
いろんな姿を見せる珪藻土
性能もすごい珪藻土ですが、
もう一つの特徴が、意匠性のある壁を作れると言う事です。
それは、塗り手次第でどんな物にも出来ますし、2つと無い自分だけのデザインを生む事ができます。
DIYでも比較的難易度が低い
また、珪藻土は塗り壁の中でも、DIYで失敗しにくく、塗りやすいのも特徴です。
是非自分で、試してみてはいかがですか?
どんなお部屋にも優しく調和する珪藻土
珪藻土は、和室洋室どちらにも調和します。
どんなお部屋にも、どんな場所にも調和します
和室では、日本古来の塗り壁のようになりますし、
洋室には、石調にも見える珪藻土がとても調和します。
珪藻土は、遥か昔から世界中で使われてきた、歴史ある素材です。
世界中で使われたと言う事は、どんなお部屋にも調和するのです!!