金属の汚れ・黒ずみの原因はコレ!塩ビ被覆鋼板のブリード現象
2022年04月23日
こんにちは、総務部の佐藤です!
皆さんのお宅にこんな劣化症状はありませんか?
コーナー部分だけ黒ずみ汚れているのが分かります。
どうしてこんな症状になってしまうのでしょうか?今回は、黒ずみの劣化症状と原因ついてご紹介したいと思います。
塩ビ被覆鋼板とは
先日、現場調査にお伺いしたお宅では『塩ビ被覆鋼板』という素材が出隅に使用されていました。
塩ビ被覆鋼板とは、鋼板の劣化を防ぐために塩化ビニル製のシートを表面に加工した建材です。
通常の金属よりも、腐食環境や酸性雨に強い特徴があります。海岸に接する外装材としても良く用いられています。耐ガス性・耐薬品性に優れ、意匠性をもっているので、玄関扉をはじめ、住宅設備機器や電気機器にも使われています。
しかし、表面のビニルが破れた所から雨水が浸入したり内部からの湿度の影響により、サビをはじめ、塗膜の剥離や変退色などの症状があらわれます。
黒ずみの正体と原因
ブリード現象
ブリード現象とは、可塑剤(かそざい)が多く含まれる塩ビ被覆鋼板に塗装するとベタベタしたり、黒ずんできたりする現象のことです。
可塑剤とは塩化ビニル製のシートを柔らかくするために含まれている成分のことで、柔軟性や耐候性を与えます。
塗装の際に注意すること
この塩ビ鋼板に塗装するためには注意が必要で、専用のプライマーを使用するということです。専用プライマーを使用せずに塗装してしまうと、塩ビ鋼板に含まれている可塑剤が塗膜に移行します。この影響により塗膜の剥がれや、グレーの汚れが浮き出たり、ベタついた状態になる『ブリード現象』が起こっていしまいます。
判断はプロに!
塩ビ鋼板が使用されているかの見極めが重要になってくるのですが、磁石が付く建材も多く、ただの金属だと判断され、一般的な下塗り塗料などを使用されてしまうことがあります。
お家に塩ビ鋼板が使われているか確認するには、エンボス調の模様になっているかどうかで判断することもできます。ですが、難しい場合もありますのでプロに任せちゃいましょう!
外壁で気になっていることがありましたら、一度満天にお問い合わせください!
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