ラジカル塗料(ラジカル制御型塗料)とは?
2022年12月23日
こんにちは、冨取です!
「ラジカル塗料」や「ラジカル制御型塗料」という言葉を目にしたことはありませんか?
見積書に書いてあったり、塗料のカタログに書いてあったり…建物の塗装を考えたことがある方は見たことがあるかもしれません。
今回は、ラジカル塗料について詳しくご紹介します。
そもそも”ラジカル”って何?
一般的な塗料に使用されている白色顔料には「酸化チタン」という物質が含まれています。
酸化チタンは、紫外線の影響を受けると樹脂を破壊する「ラジカル」を発生させます。
このラジカルが塗料の劣化要因になるため、ラジカルの発生を抑えた塗料のことを「ラジカル塗料」と呼びます。
こちらの画像は、日本ペイント様のファインパーフェクトトップという塗料のカタログの一部です。
ファインパーフェクトトップは弊社でもお客様にご提案している塗料です。
参照:ファインパーフェクトトップ|日本ペイント株式会社 (nipponpaint.co.jp)
チョーキング現象
ラジカルにより、塗料の主成分である樹脂が破壊されると結合が弱まり、チョーキング現象が現れます。
チョーキング現象とは、外壁を触るとチョークを触った時のように手に粉が付く状態です。
チョーキング現象は、劣化の初期症状のため是非チェックしてみてください!
注意しておきたいポイント
「ラジカル塗料とシリコン塗料・フッソ塗料をそれぞれ比較したい」とご要望を頂くことがあります。
ラジカルの発生要因である酸化チタンは「顔料」、シリコンやフッソは「樹脂」のため、比較の際には注意する必要があります。
言葉での説明は難しいですが図に表すとこんな感じです!
塗料の耐久性を大きく左右するのは「樹脂」ですので、塗料を比較する際は、ラジカル制御の有無の他に、塗料にどの樹脂が使用されているのかも合わせてく確認するのがオススメです。
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