建物の劣化が進行するのは冬!
2022年01月22日
こんにちは、冨取です!
皆様のお宅にこんな症状はないでしょうか?
表面の塗装がはがれ、外壁材自体がボロボロと崩れています。
これは「凍害」という建物の劣化症状です。物が当たってかけたのではありません。
放っておくと危険ですので、今回は凍害のメカニズムと対策についてお伝えします。
凍害(とうがい)のメカニズム
凍害は窯業系の外壁材などセメントを主成分とした素材で起きる劣化症状です。
外壁材は新築時、表面が塗装によるコーティングが施されているため外壁材自体に雨水などの水分が浸入しにくくなっています。
紫外線や雨・風など自然の影響を受け少しずつ劣化していく過程で表面の塗装が劣化し防水性が低下します。
外壁を触ると表面の塗装が紫外線の影響で粉状になり手に付着するチョーキング現象は劣化の初期症状です。
また、建物の揺れなどでヒビ割れが生じる場合もあります。
防水性が低下してる場所やヒビ割れから雨水が外壁材へ浸入します。
表面の塗装がはがれている場所やヒビ割れの断面は塗装による保護がないため水分をより吸収しやすくなってしまいます。
外壁材に吸収された水分は冬の寒い時期に凍結します。
水分は凍結すると体積が大きくなるため外壁材を内部から膨張させます。暖かくなると水分が解け、寒くなると凍る、これを何度も繰り返すことで外壁材がボロボロと劣化していきます。
このようにして凍害が発生します。凍害は寒冷地特有の劣化症状で、関東や西日本では凍害の発生はほとんどありません。
ひどく凍害してしまった外壁材は塗装によるメンテナンスが難しくなります。
外壁材自体の張り替え、もしくは既存の外壁材の上に新しい外壁材を取り付けるカバーリング工法をお勧めしています。
小さな凍害であればしっかりと補修を行い、塗装することで問題ない場合もあります。
建物のことで気になることやお悩みがありましたらお気軽にご連絡ください!
0120-100-557