分かると得!除菌・殺菌・抗菌・滅菌・消毒の違いは?
2020年05月30日
こんにちは、冨取です!
最近、薬局ではマスクやアルコール消毒液を見かける機会が増えてきましたね。
商品を購入する前に言葉の意味を理解して、お得にお買い物しましょう!
除菌
除菌とは、菌の数を減らすことです。
具体的は数についての定義はなく、菌の数を減らせるだけで除菌効果があることになります。
極端な話、水だけで手洗いをしても菌の数は減るのですから除菌と言えますね。
殺菌
殺菌とは、言葉の通り、菌を殺すことです。
こちらも除菌同様、具体的な菌の数や菌の種類についての定義はありません。
除菌と大きく違うのは、医薬品・医薬部外品のみへの表現・使用が法律で定められていること。
薬用せっけんやハンドソープによく表記されています。
同じような効果でも洗濯洗剤やお掃除グッズなどには使用できない表現です。
抗菌
抗菌とは、菌の増殖を抑えることです。
除菌・殺菌のような菌を除去する効果はありませんが、事前に菌の繁殖しにくい環境にすることを指します。
抗菌について、具体的な範囲・持続期間等の定義はありません。
滅菌
滅菌とは、有害・無害関係なく、すべての菌を死滅・除去します。
滅菌にはしっかりとした定義・基準があり、条件をクリアしたものを「滅菌」と呼ぶことができます。
病院の無菌室などで使用されるほど強力なものです。
消毒
消毒とは、菌やウイルスを害のない状態にすること。
菌を死滅させていなくても、不活性状態にする、無毒化できていれば消毒となります。
アルコール除菌に限らず、日光消毒・煮沸消毒など様々な方法があります。
医薬品・医薬部外品のみに使用可能な言葉です。
用途に合った商品の購入ができますね!
除菌・抗菌はとても重要ですが、細菌の中には私たちの体に有益な菌もあります。
ヨーグルトでよく聞く乳酸菌や、ヒトの皮膚には表皮ブドウ球菌という菌があるそうです。
手洗いや除菌スプレーもやりすぎると体に良い菌までいなくなってしまいます。
菌とも程よい距離感が大切です。